瀬戸内国際芸術祭2013(その2)

直島行きのフェリーチケットを買ったはいいが、どうやら船は45分〜1時間に1本程度で、時間はいきなり大きく余った。ここらへんは計画を立ていればいいだろうけど、一人で気ままに思いついたまま行動をすること決めていたので、予定を決めることができない。四国まで来たのに今日の宿すら決めていないし、そもそもいつ東京に帰るのかも決めていない。しばらくは天気もいいので高松港周辺を散策してみることにした。

何やらカラビナのような、潔くて端整な彫刻を発見。海と空の青が真ん中の穴から見える。作品名を調べると、「MATAKITENO」というものだった。今来たばかりである。どうやら流政之という、MoMAのパーマネントコレクションに選ばれるような、世界的に有名な彫刻家の作品らしかったが、不勉強でありまったく知らず。そうこうしているうちに、10時14分に高松港出発のフェリーに出発時間が来た。

大体1時間くらい乗船していた。甲板で地図を開いて、島をどのように回ろうかと考えていたら、突風に地図が飛ばされてしまった。偶然通りかかった外国人の女性に捕まえてもらえたからよかったが、地図が無ければ、それはそれで不思議な旅になっていたのかもしれない。周囲の乗客を見渡すと、外国人バックパッカーが2割、大学生くらいの卒業旅行と思われる男女グループが4割、残りは恋人同士か、老夫婦、あとは自分のような一人で旅をしているような日本人客がいた。地図を拾ってくれた外国人の女性に話しかけてみると、どうやら瀬戸内国際芸術祭に合わせて来日して、1週間ほど滞在するとのことだった。そんなに有名なものなのか、それとも、よっぽどこの女性がコアな安藤忠雄フリークか、どちらかと思った。

直島についた後、とりあえず目の前にあった草間先生の赤カボチャにねじよった。想像以上に大きい。

この時、宿やご飯の情報を得るために、ジオタグ的に付近にいる人達を片っ端からtwitterフォローしていたところ、どうやらたった今写真をとってくれた人をフォローしたようだった。旅は面白い。

https://twitter.com/emiiiiiik/statuses/316854649686720513

こんな瀬戸内海の小さな島でも、六本木のルイヴィトンでもある一定の印象を受けてたのが面白かった。ひと通り宮浦港近辺の作品を見終わったあとは、流石に今日の宿を決めなければならなかったので、港にある観光案内所にて今夜の宿を探したが、ハイシーズンということもあり中々見つからない。一人旅用のゲストハウスやドミトリーは、外国人バックパッカーに人気の様子で、唯一向島集会所をキャンセル待ち予約とすることになった。果たして今夜の寝床はどこになるのか心配ではあったが、気温は暖かいし、最悪エマージェンシーシートでもかぶって砂浜に寝ればいいだろうと思い、直島を巡ることにした。

(続く)

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