ホンマタカシファンとしてはマストでしょうということで、六本木は国立新美術館で展示されているアンドレアス・グルスキー展(個展では日本初なんだね〜!)に行ってみたり。
超高精細と超広角が同居することで感じる違和感を楽しむ感じ?笑 人間の視野ではあり得ないし、従来の一眼レフカメラではあり得ないようなパース。まぁ最近はiPhoneやサイバーショットでもソフトウェア的にスライドさせて超広角画像とか撮れるようになって、そういう意味では免疫がついたとはいえ、なんとも不思議な気分になるような写真満載でした。広いんだけど細かい、俯瞰的なのにメタじゃない、不思議な構図。
超広い画角なのに、どこもピントが合っていて、まんべんなく強調されている感じ。たとえば今回も展示されている有名な東京証券取引所の写真なんかは、一瞬、
「これはミニチュアを作成して、それを覗き込んで取ったのかな?でないと、ありえないなこのパースは。」
と思うんだけど、いざその仮定で見てみると、今度は証券マンひとりひとりの指のサインとか、表情とか、あまりにリアルで、
「やっぱりミニチュアじゃなくて本物でしかありえないな。」
と、つじつまが合わなくなって、現実のスケールに戻される。こうやって作品を見ているうちに、何回もその被写体のスケールを調整しだすことを無意識にやってしまって、その混乱具合がまた不思議な心地よさがあるのだな〜と。このアプローチを具体化したのが本城直季のsmall planetかもしれん。気になるのが、普段、「このレンズの焦点距離が〜」とか「周辺部の解像度が〜」とかって言ってる人ってこういう写真みたらどういう感想を頂くんだろう?
9月16日までなので、行ってない写真好きの人は、是非。
あと、倉見に遭遇した。笑